用法・用量として毎週投与法で承認取得
大鵬薬品工業株式会社は2017年8月25日のニュースリリースで、抗悪性腫瘍剤「アブラキサン(R)点滴静注用100mg」について、2017年8月25日付けで胃がんに対する新たな用法・用量として毎週投与法の承認を取得したことを発表した。
毎週投与法とは、毎週1回3週間連続で投与し、4週目は休薬するスケジュールを1コースとして、このコースを繰り返す投与法で、今回承認された用法・用量は、治療歴のある進行胃がん患者を対象とした国内第3相臨床試験の結果に基づき、承認済みの3週毎投与法に加えて承認されたものである。
米国、欧州を含む世界71カ国で承認済み
同剤は、人血清アルブミンにパクリタキセルを結合させナノ粒子化したパクリタキセル製剤で、生理食塩液での懸濁が可能であるため、その有効性、安全性が確認されている。
国内における胃がんの効能・効果以外に、2010年7月に乳がん、2013年2月に非小細胞肺がん、2014年12月に治癒切除不能な膵がんで取得し、また、2005年1月に米国FDAより乳がんの治療薬として承認され、2017年8月現在、米国、欧州を含む世界71カ国で承認されている。
大鵬薬品は、アブラキサン(R)が患者や医療関係者により広く貢献できるよう、適正使用の推進に努めていくと述べている。
(画像は大鵬薬品工業株式会社のサイトより)

大鵬薬品工業株式会社ニュースリリース
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