除細動を受ける非弁膜症性心房細動患者が対象
ブリストル・マイヤーズ スクイブ株式会社とファイザー株式会社は、8月31日、除細動を受ける非弁膜症性心房細動患者を対象とした「エリキュース」の探索的データを発表した。
この発表は、米ブリストル・マイヤーズ スクイブ社と米ファイザー社が8月28日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。発表されたデータは、「エリキュース」の第4相臨床試験であるEMANATE試験のもの。データ発表は、欧州心臓病学会2017年度年次総会にて行われている。
安全性および有効性を評価する試験
「エリキュース」は、選択的第Xa因子阻害剤の経口薬。第Xa因子は主要な血液凝固タンパク質であり、この第Xa因子を阻害することにより、トロンビンの生成および血栓の形成を抑制する。米国では、非弁膜症性心房細動患者における脳卒中および全身性塞栓症の発症抑制など、複数の適応症が承認されている。
今回データが発表されたEMANATE試験は、非弁膜症性心房細動と診断されて間もない抗凝固療法未治療患者を対象として、「エリキュース」の安全性および有効性を評価するもの。評価項目は、除細動を受ける非弁膜症性心房細動患者における急性脳卒中、全身性塞栓症、大出血、臨床的に意味のある非大出血および全死亡の発生とされている。
2007年に世界的な提携契約を締結
試験の結果、標準治療群においては脳卒中が6件発現したのに対し、「エリキュース」群では脳卒中および全身性塞症のいずれも発現しなかったという。
なおファイザー社とブリストル・マイヤーズ スクイブ社は、2007年、「エリキュース」の開発および販売について世界的な提携契約を締結。ブリストル・マイヤーズ スクイブ社が保有する心血管疾患治療薬の開発および販売の実績と、この領域におけるファイザー社のグローバルな規模および専門知識を、結集している。
(画像はファイザーの公式ホームページより)

除細動を受ける非弁膜症性心房細動患者を対象としたエリキュースの探索的データを発表 - ファイザー株式会社
http://www.pfizer.co.jp/