製薬業界ニュース
2025年05月10日(土)
 製薬業界ニュース

多発性硬化症治療に期待。阪大、FGF21が脳や脊髄の神経回路を修復すると発見

新着ニュース30件






























多発性硬化症治療に期待。阪大、FGF21が脳や脊髄の神経回路を修復すると発見

このエントリーをはてなブックマークに追加
髄鞘の傷害が見られる疾患に対する治療に
大阪大学は、8月22日、膵臓から産生されるホルモン様物質が脳や脊髄の神経回路を修復することを、同学の研究グループが明らかにしたと発表した。

この成果は、同学大学院医学系研究科・村松里衣子准教授、山下俊英教授らの研究グループによるもの。多発性硬化症など髄鞘の傷害が見られる疾患に対する治療につながることが期待できる成果だという。

多発性硬化症
ホルモン様物質が髄鞘の構造を修復
脳脊髄疾患において損傷を受けた脳や脊髄の神経回路は、しばしば自然に修復する。この修復に関する従来の研究では、脳や脊髄の中の環境が重要と考えられてきた。脳脊髄の血管の構造は特殊であり、血管の中の物質が脳脊髄の細胞に届きにくくできているためだ。

しかし、様々な脳脊髄疾患において脳脊髄の血管の構造に異常が生じると、体全体を巡る血液が脳脊髄の中へ漏れ込むことも知られていた。脳脊髄の外部にある臓器から分泌される物質が、神経回路の修復に与える影響は、未だ解明されていない。

同研究グループは今回、マウスを用いた実験を実施。膵臓より分泌されるFGF21と呼ばれるホルモン様物質が、脳や脊髄の神経回路を形成する髄鞘の構造を修復させることを発見した。

多発性硬化症治療につながる可能性
髄鞘の傷害は、指定難病である多発性硬化症などで認められる特徴的な病変。症状の発症や悪化との関連が指摘されていた。同研究グループは、FGF21による神経回路の修復促進が多発性硬化症治療につながる可能性があるとして、研究の発展が期待されるとしている。

なおこの研究成果は、米国東部時間8月21に米国医学誌『The Journal of Clinical Investigation』オンライン版に掲載された。

(画像はプレスリリースより)


外部リンク

傷ついた神経回路を修復させる仕組みを解明 - 大阪大学
http://resou.osaka-u.ac.jp/ja/research/2017/20170822_1


Amazon.co.jp : 多発性硬化症 に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->