藤本製薬と共同でカナダ特許庁に出願
株式会社リボミックは、8月23日、抗NGFアプタマー「RBM004」に関する物質特許について、カナダ特許庁より特許査定を得たと発表した。
この特許は、同社が藤本製薬株式会社と共同でカナダ特許庁に出願していたもの。同社は、代理人より特許査定の通知を受けたとしている。
画期的な疼痛治療薬として開発中
核酸であるRNAは、遺伝情報のコピーとしての役割に加えて、「様々な立体構造を形成する」という重要な特性を持つ。アプタマー医薬は、RNAが持つこの造形力を利用して、標的とするタンパク質に結合してその働きを阻害あるいは調節できるRNA分子(アプタマー)を創製し、医薬品として開発したもの。
「RBM004」は、末梢における疼痛の原因物質として知られている「NGF(神経成長因子)」を阻害し、その作用により鎮痛効果を発揮する画期的な疼痛治療薬として、開発が進められているもの。同アプタマーについてリボミックは、開発・製造・販売に関して独占的なライセンスを付与する全世界が対象の契約を、藤本製薬との間で2014年に締結。現在は、藤本製薬において開発が進行している。
知的財産権面でさらに強固に保護
今回カナダ特許庁より得た特許は、「NGF」の作用を阻害するアプタマーをカバーする物質特許。日米欧ほかで権利化されている。
リボミックはこの特許査定により、疼痛治療薬として開発中の「RBM004」が知的財産権面でさらに強固に保護されることになったとしている。
(画像はリボミックの公式ホームページより)

RBM004(抗NGFアプタマー)に関するカナダにおける物質特許査定のお知らせ - 株式会社リボミック
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