追加承認でさらに薬剤検査の幅が広がる
ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社(以下、ロシュ・ダイアグノスティックス)は8月14日、「コバス(R)EDFR変異検出キットV2.0」の一部変更承認を取得したことを発表した。
「コバス(R)EDFR変異検出キットV2.0」は、2016年3月に製造販売承認。非小細胞肺がん患者に治療薬として、EGFRチロシンキナーゼ阻害剤が適応しているか判定を補助する組織検体を用いる遺伝子検出キット。
2016年3月には、非小細胞肺がんの新規治療薬となった「タグリッソ(R)40mg錠」「タグリッソ(R)80mg錠」のコンパニオン診断薬としても使用可能となり、また、2016年12月には組織検体だけではなく、血漿検体も追加され、2017年6月には保険適用されている。
ゲフィチニブ、エルロチニブ塩酸塩、アファチニブマレイン酸塩投与前の検査としても可能に
肺がんの治療では、適切な治療法を選ぶために遺伝子変異を調べることが有用であるが、組織検体を採取するのが困難な場合も多く、血漿検体での検査が可能になれば患者にとっての負担が減る。
今回、新たに承認されたのは、抗がん剤のゲフィチニブ、エルロチニブ塩酸塩、アファチニブマレイン酸塩を投与前に行う検査であり、血漿検査も可能となっている。
ロシュ・ダイアグノスティックスは、薬剤検査の幅が広がったことで患者にとって適切な治療選択に貢献できるとしている。
(画像はロシュ・ダイアグノスティックス株式会社HPより)

ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 プレスリリース
http://www.roche-diagnostics.jp/news/17/08/14.html