DAWNING試験の肯定的な中間結果を発表
ヴィーブヘルスケア株式会社は、8月17日、英国ヴィーブヘルスケア社がDAWNING試験の肯定的な中間結果を発表したと発表した。
この発表は、ヴィーブヘルスケア社が7月25日に発表した英文リリースを翻訳したもの。DAWNING試験は、HIV-1感染成人患者を対象として、「ドルテグラビル」+2種類のヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NRTI)による治療を、検証するもの。
抗HIV薬に特化したスペシャリスト・カンパニー
ヴィーブヘルスケア社は、抗HIV薬に特化したスペシャリスト・カンパニーとして、英国グラクソ・スミスクラインと米国ファイザーによって2009年に設立された。同社は、HIVおよびAIDSについてより深く幅広い関心を持つことで、新たなアプローチによる効果的な新規HIV治療薬を提供。HIVの影響を受けているコミュニティを、支援すべく活動を行っている。
今回結果が発表されたDAWNING試験は、非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)+2種類のNRTIによる一次治療が奏効しなかったHIV-1感染患者を対象として、DTG+2種類のNRTIのプロテアーゼ阻害薬スペアリングレジメンを、現在のWHO推奨レジメンである「ロピナビル/リトナビル」配合剤+2種類のNRTIと比較するもの。主要評価項目は、48週目における血漿中HIV-1 RNA量が50コピー/mL未満のHIV感染患者の割合となっている。
治療から脱落した被験者はみられなかった
DAWNING試験の24週目における中間データでは、「ドルテグラビル」群が奏効率82%を示したのに対し、「ロピナビル/リトナビル」群は69%に留まった。また「ドルテグラビル」群では、インテグラーゼ耐性またはヌクレオシド耐性のために治療から脱落した被験者はみられなかったという。
ヴィーブヘルスケア社は今後、同試験の追加データについても医学学会で発表する予定としている。
(画像はヴィーブヘルスケアの公式ホームページより)

二次HIV治療でロピナビル/リトナビル配合剤に対するドルテグラビル有効性を発表 - ヴィーブヘルスケア株式会社
http://glaxosmithkline.co.jp/