ヘリコバクターピロリ除菌薬との併用で特許取得
ラクオリア創薬株式会社(以下、ラクオリア創薬)は8月9日、同社が特許出願中だったカリウムイオン競合型アシッドブロッカー(以下、P-CAB)の新たな用途について特許査定の連絡を受けたことを発表した。
胃酸を抑制する薬剤には、プロトンポンプ阻害薬(以下、PPI)、H2ブロッカーがあるが、PPIは、H2ブロッカーよりも強力でより効果が持続すると言われている。
PPIは、現在、胃食道逆流疾患(以下、GERD)の第一選択薬だが、P-CABは、新しい作用機序を持つ胃酸分泌抑制剤で、PPIに替わる次世代の胃酸分泌抑制剤と言われている。
P-CABは、すでにGERDの他、機能性消化不良、腹部膨満感、不快感、便秘など消化管運動機能異常を改善する消化管機能調整剤、消化管運動賦活化剤としての使用が認められており、今回、新たにヘリコバクターピロリ除菌薬と併用剤としての使用について特許査定を受けることになった。
ヘリコバクターピロリ除菌薬の効果や副作用などが改善できると期待
通常消化管では、胃から肛門までの消化管運動収縮である食間伝播性収縮運動(以下、IMC)が起こり、IMCには、その強さによってphase1からphase4まであるが、P-CABは、最も強い収縮運動を示すphase3を発生させることが認められている。
ラクオリア創薬は、P-CABとヘリコバクターピロリ除菌薬の併用により、その効果や副作用などが改善できると期待している。
(画像はラクオリア創薬株式会社HPより)

ラクオリア創薬株式会社 プレスリリース
http://www.raqualia.co.jp/