経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤
第一三共株式会社は、8月7日、経皮吸収型持続性がん疼痛治療剤であるフェンタニルクエン酸塩貼付剤の後発医薬品について、救急薬品工業株式会社と商業化に向けた協業を行うと発表した。
同剤は、 1日1回貼り替え型の経皮吸収型製剤。中等度から高度のがん疼痛治療において使用されるオピオイド鎮痛薬「フェントステープ」の後発医薬品にあたる。
がん患者の生涯にわたるトータルケアに貢献
第一三共は、がん疼痛に苦しむ患者の痛み緩和とQOL向上を図るべく、医療用麻薬製品のラインナップを揃えている。がん患者の生涯にわたるトータルケアに貢献を目指していると、同社はする。
このラインナップ拡張の一環として同社は、ヒドロモルフォン塩酸塩製剤である「ナルラピド錠(即放性製剤)」および「ナルサス錠(1日1回投与型徐放性製剤)」を本年6月より販売。さらに現在は、同有効成分の注射剤についても承認申請を行っている。
オキシコドン塩酸塩については、本年3月より持続性がん疼痛治療剤「オキシコドン徐放錠『第一三共』」を販売。8月28日には、がん疼痛治療剤「オキシコドン錠『第一三共』」の発売も予定している。
救急薬品工業が製造、第一三共が販売
「フェントステープ」の後発医薬品について第一三共が協業を行うこととなった救急薬品工業は、1963年に設立され、東京都中央区に本社を置く企業。医療用医薬品や一般用医薬品の開発・製造および販売を手がけている。
同剤は現在、救急薬品工業が製造販売承認を申請中。承認取得後は、救急薬品工業が製造を担当し、第一三共が販売およびプロモーション活動を行うという。
(画像は第一三共の公式ホームページより)

経皮吸収型持続性癌疼痛治療剤 フェンタニルクエン酸塩貼付剤 後発医薬品の商業化に向けた協業について - 第一三共株式会社
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