オプジーボ(R)、新たな疾病を適応としてFDAから承認
小野薬品工業株式会社(以下、小野薬品)は8月3日、ブリストル・マイヤーズ スクイブ社(以下、BNY)が8月1日に、オプジーボ(R)がまた新たな疾病の治療薬として、米国食品医薬品局(FDA)から承認を取得したことを発表した。
オプジーボ(R)は、日本を含む世界60ヶ国以上で承認されているヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体。
2014年9月に日本でも発売されており、日本では、切除不能な進行・再発の非小細胞肺がん、根治切除不能、また転移性腎細胞がん、再発・難治性の古典的ホジキンリンパ腫、再発・遠隔転移を有する頭頸部がんについて承認されている。
稀少な大腸がんの治療薬として
今回追加されたのは、抗がん剤であるフルオロピリミジン、オキサリプラチン、イリノテカンによる治療後に、病勢進行した高頻度マイクロサテライト不安定性、またはミスマッチ修復機構欠損の転移性大腸がんを適応とした成人と12歳以上の小児を対象とした治療薬としてである。
マイクロサテライト不安定性は常染色体優性の遺伝子素因によって起こる大腸がんで、大腸がんの中でも稀少な疾病だ。
BNYは現在も、350以上のオプジーボ(R)の臨床試験を行っており、50種類以上のがん腫に対して研究を進めている。
(画像は小野薬品工業株式会社HPより)

小野薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0803.pdf