国内第2相臨床試験を開始
わかもと製薬株式会社(以下、わかもと製薬)は8月1日、開発中の緑内障・高眼圧症治療薬「WP-1303」の国内での第2相臨床試験を開始したことを発表した。
「WP-1303」は、株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(以下、DWTI)が創製したプロテインキナーゼ阻害剤(H-1129)を、わかもと製薬が2013年3月にライセンス契約を締結し、開発を進めてきた新薬候補化合物。
DWTIは、プロテインキナーゼ阻害剤の研究を中心に新薬候補品を開発。「WP-1303」は、DWTIが持つ化合物ライブラリーの中から見出された。
緑内障・高眼圧症患者を対象としたプラセボ対照比較試験
2017年3月に、第1相臨床試験が終了し、単回投与時、反復投与時での健康な成人を対象とした安全性と薬物動態の評価を行い、良好な結果が得られていた。
今回実施される試験は、緑内障・高眼圧症患者を対象とした「WP-1303」投与後の眼圧下降効果、用量反応と安全性について評価するプラセボ対照比較試験。
「WP-1303」は、各種プロテインキナーゼを阻害する他、細胞が熱などのストレスから細胞を保護するために発現が上昇するタンパク質の1種「Hsp90」と結合して房水流出を促進させ、眼圧を下降させる働きがあることが認められている。
(画像はわかもと製薬株式会社HPより)

わかもと製薬株式会社 プレスリリース
http://www.wakamoto-pharm.co.jp/ufils/pdf/0000000636_1.pdf