ヒトiPS細胞由来血小板製剤の製法が確立
株式会社メガカリオン(以下、メガカリオン)は8月7日、ヒトiPS細胞由来血小板製剤の製法が確立したことを発表した。
現在、輸血医療は全て献血に依存しており、血小板製剤はこの輸血採血後4日間という決まりがあるため、今後少子高齢化が進む上で輸血不足が懸念されている。
また、輸血を何度も受けた患者では、体内にあるヒト白血球抗原(HLA)が自分と合わないと認識すると、異物として攻撃をしてしまうこともある。
これら全てを解決できる技術として、ヒトiPS細胞由来血小板製剤の早期の実用化が望まれている。
2020年の製造販売承認取得を目指す
メガカリオンは、東京大学医科学研究所の中内教授、京都iPS細胞研究所の江藤教授らが開発したヒトiPS細胞由来の巨核球を不死化、凍結保存する技術など、その周辺知財を保有している日本初となるiPS細胞を用いた再生医療の事業化を目標に設立された会社。
2015年3月に内閣総理大臣から国家戦略特別区域法に基づく特定中核事業の適応第1号案件として認定されている。
メガカリオンは、同社の保有するヒトiPS細胞由来血小板産生技術に、血小板の大量培養や機能、品質の確保、また、血小板の分離精製、保存、加えて各種の分析と試験を日本の他の企業と協力し、2020年の製造販売承認取得を目指すとしている。
(画像は株式会社メガカリオンHPより)

株式会社メガカリオン ニュースリリース
http://www.megakaryon.com/dataroom/pdf/20170807.pdf