『Cook Spectrum M/R含浸中心静脈カテーテルキット』
Cook Japan株式会社は、7月19日、『Cook Spectrum M/R含浸中心静脈カテーテルキット』の日本国内販売を開始した。
同社は、米国クック メディカル社の日本法人。『Cook Spectrum』のカテーテルには、カテーテル由来血流感染症(以下「CRBSI」)のリスクを低減する施策が採られている。
カテーテル由来血流感染症、すなわちCRBSI
CRBSIは、留置したカテーテルを通して血流に細菌が侵入することにより発生する感染症。感染が急速に全身に広がり重篤化した場合、死に至ることもあるという。院内感染症(HAI)の重大な原因のひとつであり、罹患率と死亡率が高いことでも知られる。
CRBSIの推定死亡率は、12%から25%とされる。また日本の医療機関においては、CRBSIによって入院期間が平均で22日延長するという報告もある。日本での平均医療費は、1例あたり57090ドルに達するという見方もある。
『Cook Spectrum』のテクノロジーは、こうしたCRBSIのリスクから患者を守り、また医療機関が高額な治療の発生を回避するために開発された。
相乗的に幅広い抗菌作用をもたらす
『Cook Spectrum』のカテーテルには、カテーテル由来血流感染症(以下「CRBSI」)のリスクを低減すべく、ルーメンの内外面に抗菌薬「ミノサイクリン」と「リファンピシン」が含浸されている。2種類の抗菌薬を組み合わせることで、CRBSIの原因となるグラム陽性菌やグラム陰性菌に対し、相乗的に幅広い抗菌作用をもたらすという。
同社は、CRBSIから患者を守るべく、全力を挙げて医師をサポートするとしている。
(画像はプレスリリースより)

「COOK Spectrum M/R含浸中心静脈カテーテルキット」 日本での販売開始 - Cook Japan株式会社
http://www.cookmedical.co.jp/