製薬業界ニュース
2025年05月10日(土)
 製薬業界ニュース

アルツハイマー型認知症治療薬、米国第2相臨床試験で画期的効果

新着ニュース30件






























アルツハイマー型認知症治療薬、米国第2相臨床試験で画期的効果

このエントリーをはてなブックマークに追加
軽度から中等度のアルツハイマー型認知症治療薬「T-817MA」
富士フイルム株式会社(以下、富士フイルム)は7月19日、アルツハイマー型認知症(以下、AD)治療薬「T-817MA」について、米国第2相臨床試験における臨床効果を、統計学的有意差をもって確認したと発表した。

「T-817MA」は、富士フイルムグループの富山化学工業が見出した、軽度から中等度のアルツハイマー型認知症患者を対象としたAD治療薬。同剤は強力な神経細胞保護効果と神経突起伸展促進効果を有し、病態動物モデルでも高い治療効果を示している。

アルツハイマー型認知症
アルツハイマー型認知症主要原因物質の減少も確認
米国第2相試験では、患者全体の中央値を2.6年以内とする罹病期間が短い患者群で、認知機能低下の進行を大幅に抑制した。

また、脳脊髄液評価対象患者においては、ADの主要な原因物質であるリン酸化タウ(以下p-Tau)が減少。

MRIの2次元画像をもとにコンピューター処理により体積を測定する、Volumetric MRI評価対象患者全体では、大脳の記憶に関係が深い領域である海馬の萎縮に抑制傾向が確認された。

富士フイルム、第3相臨床試験に向け検討進める
富士フイルムのニュースリリースでは、マサチューセッツ総合病院神経科副理事のRudolph Tanzi博士による研究結果も報じている。

Rudolph Tanzi博士の研究は、ADのリスク遺伝子を発現させたミクログリア細胞に対する「T-817MA」の効果を確認したもの。この研究により「T-817MA」がミクログリア細胞に作用し、アミロイドβ(以下Aβ)の排除を促進することが明らかにされた。

富士フイルムは、米国第2相臨床試験及びRudolph Tanzi博士による研究の結果は、「T-817MA」がADの主要原因物質であるp-TauやAβに作用し、ADの病態の改善に関与することを示唆するものとし、今後は規制当局との米国第2相臨床試験結果について協議し、第3相臨床試験に向け検討を進めていくとしている。

(画像は富士フイルム株式会社 ホームページより)


外部リンク

富士フイルム株式会社 ニュースリリース
http://www.fujifilm.co.jp/



Amazon.co.jp : アルツハイマー型認知症 に関連する商品
  • アステラス製薬、テレビCM「明日は変えられる。~過活動膀胱篇~」の放映を開始(3月20日)
  • 大正製薬、乗り物酔い止め薬「センパア」シリーズをリニューアル(3月20日)
  • リアルテックファンド、独自技術により高純度の単結晶を開発する研究所に出資を実施(3月18日)
  • 久光製薬、水虫・たむし治療薬「ブテナロック(R)Vα クリーム 18g、液 18mL」をリニューアル発売(3月17日)
  • アンジェス、米国でDNAワクチンに関する特許を取得(3月17日)
  • Yahoo!ブックマーク  Googleブックマーク  はてなブックマーク  POOKMARKに登録  livedoorClip  del.icio.us  newsing  FC2  Technorati  ニフティクリップ  iza  Choix  Flog  Buzzurl  Twitter  GoogleBuzz
    -->