がん疼痛に対する国内第3相比較臨床試験
久光製薬株式会社は、7月18日、経皮吸収型非ステロイド性疼痛治療剤「HP-3150」について、がん疼痛に対する国内第3相比較臨床試験を開始したと発表した。
同剤は、久光製薬の独自技術を用いて開発された、全身性の経皮吸収製剤。同試験では、同剤の有効性および安全性について、プラセボを対照に検討が行われる。
世界に誇れる日本の治療文化、貼付剤
久光製薬は、1847年に薬業を開始して以来、鎮痛消炎貼付剤を中心とした医薬品の提供を通して国内のリーディングカンパニーへ成長した企業。代表商品である「サロンパス/SALONPAS」は、貼付剤の先駆けとして世界100ヵ国以上において商標登録が行われ、世界共通語になるほどの認知度を誇る。
鎮痛消炎以外の領域の薬物においても同社は、貼付剤化することで既存の剤型にはなかった新たなメリットの実現を企図。「貼るだけ」で誰もが簡単に身体を癒やせる貼付剤を、世界に誇れる日本の治療文化であるとして、世界的視野での商品開発を推進している。
がん疼痛治療の新たな選択肢となることを期待
「HP-3150」は、久光製薬の「TDDS(経皮薬物送達システム)」技術を用いて開発された、全身性の経皮吸収製剤。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-SteroidalAnti-Inflammatory Drugs)を、有効成分としている。
今回開始された臨床試験について同社は、同剤が安定した効果を持続させることで、がん疼痛治療の新たな選択肢となることを期待しているという。
(画像は久光製薬の公式ホームページより)

HP-3150のがん疼痛に対する国内第3相比較臨床試験開始のお知らせ - 久光製薬株式会社
http://www.hisamitsu.co.jp/