歯髄由来幹細胞を用いた再生医療等製品の共同開発へ
帝人株式会社(以下、帝人)は7月18日、JCRファーマ株式会社(以下、JCR)と国内での他家(同種)歯髄由来幹細胞(以下、DPC)を用いた再生医療等製品の共同開発、実施許諾契約を締結したことを発表した。
これは、急性期脳梗塞を適応として開発された「JTR-161」に対して行われたもので、2018年度内には臨床開発を開始する予定だ。
DPCは、歯髄と呼ばれる歯の内部にある幹細胞。DPCには再生能力があり、特に乳歯には高いことが知られている。また神経保護作用、免疫調整作用、血管新生作用を有しており、拒絶反応が起こりにくいことから治療薬への応用が期待されている。
様々な疾患についても適応を拡大していく予定
JCRは、バイオ医薬品メーカーで、DPCについても独自の研究を進めており、これまでも大量培養法の確立など帝人と共同研究を実施してきた。
その結果に基づき、今回の急性期脳梗塞を適応としたDPCを用いた再生医療等製品の製造販売承認取得に向けて契約締結に至ったとしている。
今後は、JCRが治験製品を製造、帝人は非臨床試験、臨床試験の実施や承認申請を担当、また、承認後は販売していくという。JCRと帝人は、今後、脳梗塞以外の疾患についても適応拡大をしていくとしている。
(画像は帝人株式会社HPより)

帝人株式会社 ニュース
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