BESPONSA(R)が欧州で承認
ファイザー株式会社(以下、ファイザー)は7月12日、米国ファイザー社が6月30日に成人の再発または難治性のCD22陽性前駆B細胞性急性リンパ性白血病(以下、ALL)を対象とした単剤療法として、BESPONSA(R)が欧州で承認されたことを発表した。
BESPONSA(R)は、日本でも稀少疾病用医薬品に指定されている。
2015年10月に、BESPONSA(R)は米国でも米国食品医薬品局(FDA)ブレークスルーセラピーに指定、また2017年2月には今回と同じく成人の再発または難治性のALLを適応として優先審査品目に指定されており、2017年8月にも承認される予定だ。
欧州でALLを対象とした初のADC
BESPONSA(R)は、ファイザーがセルテック社(現UCB社)と共同開発したALLのがん細胞に発現するCD22を標的としたモノクローナル抗体と、細胞障害性化合物を合わせた抗体薬物複合体(以下、ADC)。今回の承認により欧州で、ALLを対象とした初のADCとなる。
ALLは、治療が難しく再発、また難治性の成人ALL患者の全生存率は3~6ヶ月と短い侵攻性の白血病であり、標準的な治療法は化学療法だが有効率は50%にも満たないという。
今回の承認で、アンメット・メディカルニーズの高いALLに新たな治療法を提供できるとしている。
(画像はファイザー株式会社HPより)

ファイザー株式会社 プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/