「橋渡し研究戦略的推進プログラム」に採択
株式会社スリー・ディー・マトリックス(以下「3Dマトリックス」)は、7月10日、同社が参画するプロジェクトが、国立研究開発法人 日本医療研究開発機構(以下「AMED」)の「橋渡し研究戦略的推進プログラム」に採択されたと発表した。
今回採択されたプロジェクトは、広島大学大学院医歯薬保健学研究科・田原栄俊教授を研究開発代表者とするもの。悪性胸膜中皮腫を対象疾患として、革新的抗腫瘍核酸医薬の開発が目指される。
発症増加が予測される中皮腫
中皮腫は、肺を覆う胸膜の表面に発生するがん。潜伏期間が非常に長い疾患であり、今後は2035年をピークとして2~3倍の発症増加が予測されている。発症原因は、その多くをアスベストが占める。
同疾患の治療法は現在、手術と抗がん剤の併用となっている。しかし、手術後の再発が多く、診断5年後の死亡率は90%を超える。治療のための新たな薬剤が望まれていた。
3Dマトリックスが参画しているプロジェクトでは、悪性胸膜中皮腫に効果があると広島大・田原研究室が特定したマイクロRNAと、3Dマトリックスが開発した界面活性剤ペプチドを融合。中皮腫を根本的に治療する核酸医薬を開発している。
ペプチドの新しい用途可能性を探索
今回同プロジェクトが採択された「橋渡し研究戦略的推進プログラム」は、AMEDの平成29年度「革新的医療技術創出拠点プロジェクト」(北海道大学拠点)における関連シーズ。採択による助成金は、主に広島大学が受領するとしている。
3Dマトリックスは今後も、同プロジェクトの研究開発を推進し、ペプチドの新しい用途可能性の探索に向けて取り組むとしている。
(画像は3Dマトリックスの公式ホームページより)

共同プロジェクトのAMED橋渡し研究戦略的推進プログラムへの採択のお知らせ - 株式会社スリー・ディー・マトリックス
http://www.3d-matrix.co.jp/