心疾患診断における利用を期待
日本メジフィジックス株式会社は、7月11日、循環器領域において新たなPET検査(陽電子放射断層撮影法)用の診断薬開発に着手したと発表した。
同社は今回、GEHealthcareグループである英国GE Healthcare Limited(以下「英GE社」)との間で、PET検査用心筋血流イメージング薬剤「18F-Flurpiridaz(以下「フルルピリダズ」)」の国内ライセンス契約を締結。心疾患診断における同剤の利用を期待しているという。
高い空間分解能と定量性を持つ「フルルピリダズ」
PET検査には現在、ブドウ糖誘導体であるデオキシグルコースを放射性フッ素(18F)で標識したフルデオキシグルコース(FDG)が用いられている。悪性腫瘍の診断を中心として、年間約 60万件実施されているという。
日本メジフィジックスが今回契約を締結した「フルルピリダズ」は、PET検査において心臓の血流を画像化するのに適した心筋血流イメージング薬剤。従来のSPECT(単一光子放射断層撮影)用心筋血流イメージング薬剤と比較すると、高い空間分解能と定量性を持つ。より正確な診断が可能になるという。
医療のさらなる発展に貢献
日本メジフィジックスが英GE社との間で締結した契約は、日本国内における「フルルピリダズ」の独占的商業化権を取得するライセンス契約。人口高齢化や食生活の変化により、心疾患の患者数は増加している。同疾患の診断において「フルルピリダズ」は、その利用が期待されると、日本メジフィジックスはする。
同社は今後も、高品質な製剤の開発・製造・供給を通じて、医療のさらなる発展に貢献するとしている。
(画像は日本メジフィジックスの公式ホームページより)

循環器領域での新たなPET診断薬開発に着手 - 日本メジフィジックス株式会社
http://www.nmp.co.jp/corpo/press/pdf/20170711_3.pdf