効能・効果は、帯状疱疹
マルホ株式会社は、7月3日、抗ヘルペスウイルス剤「アメナリーフ錠 200㎎」の製造販売承認を取得したと発表した。
同剤は、アステラス製薬株式会社によって創製された、新規作用機序を有する抗ヘルペスウイルス剤。今回の承認は、帯状疱疹を効能・効果とするもの。
VZVが再活性化することで発症する帯状疱疹
帯状疱疹は、水痘の罹患後、神経節において潜伏感染していた水痘・帯状疱疹ウイルス(以下「VZV」)が再活性化することで発症する疾患。
臨床経過としては、まず前駆症状として神経痛様の疼痛や知覚異常が生じ、その後に疼痛部位へ皮疹が帯状に出現する。皮膚症状は、紅斑・丘疹から水疱・膿疱・びらん・潰瘍を経て、痂皮に至る。最終的には、痂皮が脱落し、発症後2~3週間で治癒する。
同疾患は、50歳~70歳代で大きな発症ピークが見られるが、過労やストレスが引き金となって若年層でも発症することが珍しくない。治療は、抗ヘルペスウイルス剤を中心に行われる。
VZVの増殖を抑制する「アメナリーフ錠」
「アメナリーフ錠」は、ウイルスのDNA複製に必須であるヘリカーゼ・プライマーゼ複合体の活性を阻害することで、VZVの増殖を抑制する薬剤。1日1回の服用で、帯状疱疹に効果を発揮する。また、主に糞中に排泄されるため、腎機能の指標となるクレアチニンクリアランスに応じた用法・用量の調整も、不要となっている。
マルホは2012年8月、同剤の開発・販売に関するライセンス契約を、アステラス製薬との間で締結。開発を進めていた。
(画像はマルホ株式会社の公式ホームページより)

抗ヘルペスウイルス剤「アメナリーフ錠 200㎎」製造販売承認取得のお知らせ - マルホ株式会社
https://www.maruho.co.jp/