指定難病のひとつ、遺伝性血管性浮腫
シャイアー・ジャパン株式会社は、7月6日、遺伝性血管性浮腫の治療薬として「イカチバント」の国内製造販売承認を申請したと発表した。
遺伝性血管性浮腫は、国が定める指定難病のひとつ。承認された場合、在宅自己注射による速やかな早期治療が可能となり、患者の通院負担やQOLの著しい改善が期待できるという。
早期治療の選択肢が存在しない
遺伝性血管性浮腫は、顔・唇・手足・消化器といった様々な部位において、腫れ・浮腫・激しい痛みが突然生じる、遺伝性の疾患。
同疾患では、しばしば身動きができなくなるほどの激しい腹痛に襲われ、唇や顔がひどく腫れて変形し、別人のように変貌する発作を起こす場合もある。また、顔面の腫れが喉頭にまでおよんだ場合、呼吸困難や窒息を起こす危険もある。
発作時は出来る限り早く治療することが推奨されているが、早期治療の選択肢は現在のところ、存在しない。
一日でも早く日本の患者へ届ける
「イカチバント」は、一回の注射で速やかに遺伝性血管性浮腫の発作症状を緩和させることができる薬剤。注射器内に予め充填され自己注射が可能な薬剤として設計されているため、煩雑な投与前準備も必要としない。2008年にヨーロッパにて最初の承認を受けた後、既に世界36ヵ国で承認を取得し、販売されている。
シャイアーは、一日でも早く同剤を日本の患者へ届けることができるよう、鋭意準備を進めるとしている。
(画像はシャイアー・ジャパンの公式ホームページより)

指定難病「遺伝性血管性浮腫」の治療薬として 「イカチバント」の製造販売承認を申請 - シャイアー・ジャパン株式会社
https://www.shire.co.jp/newsroom/2017/july/gtix77