帯状疱疹後神経痛に対して、主要評価項目を達成
第一三共株式会社(以下、第一三共)は6月30日、「ミロガバリン」について、疼痛患者を対象とした第3相臨床試験の結果を発表した。
今回発表されたのは、帯状疱疹後神経痛に対する第3相臨床試験であるNEUCOURSE試験と、線維筋痛症に対する第3相臨床試験であるALDAY試験における結果概要。
日本を含むアジア地域において行われたNEUCOURSE試験は、帯状疱疹後神経痛患者765例が対象とされ、主要評価項目を達成した。
主要評価項目は、痛みの強さを毎日測定した疼痛スコアの1週間の平均値を示す、平均疼痛スコア。投与前ベースラインから投与開始後14週までの平均疼痛スコアの変化量(改善度)をミロガバリン(1日総投与量20mgまたは30mg)とプラセボで比較したもの。
帯状疱疹後神経痛に対しては、主要評価項目達成せず
欧米において行われたALDAY試験は、線維筋痛症患者3,600例以上を対象としたなかで、主要評価項目の達成には至らなかった。
主要評価項目はNEUCOURSE試験同様平均疼痛スコアで、投与前ベースラインから投与開始後13週までの平均疼痛スコアの変化量(改善度)をミロガバリン(1日総投与量15mgまたは30mg)とプラセボで比較したもの。
安全性においては両試験とも新たな懸念は認められておらず、第一三共は、今後両試験結果の詳細について、学会または論文にて公表するとしている。
(画像は第一三共株式会社 ホームページより)

第一三共株式会社 ニュースリリース
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006656.html