試験終了は3年後の予定
バイエル薬品株式会社は7月6日、ドイツ・バイエル社が7月3日に症候性子宮筋腫、子宮内膜症の治療剤として現在開発中である「vilaprisan」の第3相臨床試験を開始したことを発表した。
目標とされている患者登録数は3,600名以上で、約40ヶ国、約900施設で行われ、試験終了は3年後の予定だ。
「vilaprisan」の安全性と有効性を調査
子宮筋腫は過多月経、疼痛などの症状が現れ、生殖年齢である女性の約5~10%が罹患していると言われている。良性の婦人科腫瘍だが、子宮摘出の第1位の原因でもあり、女性に大きな影響を及ぼすことも少なくない。
月経は、女性ホルモンの1つで、黄体ホルモンと呼ばれているプロゲステロンによって起こる。
「vilaprisan」は、経口選択的プロゲステロン受容体モジュレーター(SPRM)で、プロゲステロン受容体を調節することで、活性化を抑制、月経出血を止める働きがあり、無月経の状態にすることで、長期的な子宮筋腫や子宮内膜症の治療を可能にするという。
ドイツ・バイエル社は、実施された「vilaprisan」第2相臨床試験で、有望な結果を得られていることからこれから実施される「vilaprisan」の安全性と有効性を確かめる第3相臨床試験に期待を寄せている。
(画像はバイエル薬品株式会社HPより)

バイエル薬品株式会社 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/