選択的JAK1/JAK2阻害剤「オルミエント」
日本イーライリリー株式会社は、7月3日、選択的JAK1/JAK2阻害剤「オルミエント錠4mg」「同2mg」について、製造販売承認を取得したと発表した。
この承認は、「既存治療で効果不十分な関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)」を適応症とするもの。
QOL向上に関する重要なニーズが満たされていない
関節リウマチは、関節の炎症および進行性損傷を特徴とした自己免疫疾患。症状により、身体機能の低下や労働能力の低下、また日常生活における困難など患者に多くの負担を強いる。
同疾患の治療は近年、大きな進展を見せた。現在の標準療法である従来型抗リウマチ薬や生物学的製剤が登場したことで、「寛解」や「低疾患活動性」を目指し、関節破壊の抑制を介して患者の長期予後も改善することが可能な時代となっている。
しかしその一方で、痛みや倦怠感の改善といったQOL向上に関する重要なニーズが満たされていない関節リウマチ患者も、未だ多く存在している。
日本の関節リウマチ患者と医療者のニーズを満たす
「オルミエント」は、1日1回経口投与の選択的JAK1/JAK2阻害剤。同剤の有効性および安全性は、完了済みである4つの試験を含む第3相臨床試験において確認されている。2017年2月には欧州で、同年6月にはスイスとクウェートでも製造販売がそれぞれ承認されていた。
イーライリリーは、同剤によって日本の関節リウマチ患者と医療者のニーズが満たされ、医療が大きく向上することを願っているという。
(画像は日本イーライリリーの公式ホームページより)

「オルミエント」 既存治療で効果不十分な関節リウマチを適応として日本にて製造販売承認を取得 - 日本イーライリリー株式会社
https://www.lilly.co.jp/