製造販売承認を申請
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品工業)は6月29日、パーキンソン病治療薬ラサギリンメシル酸塩の製造販売承認申請を行ったことを発表した。
ラサギリンメシル酸塩はすでに世界55ヶ国以上で承認されており、日本での開発・販売については2014年3月にラサギリンメシル酸塩を開発したTeva Pharmaceutical Industries Ltd.と武田薬品工業が契約を締結している。
ラサギリンメシル酸塩は、脳内のドーパミンの分解を抑制してシナプス間隙中のドーパミン濃度を高めるパーキンソン病治療薬。日本ではパーキンソン病治療において、現在使用されている治療薬での治療の効果は高いが、治療満足度は高くはない。
日本ではまだ承認されておらず、この申請で承認されれば、新たなパーキンソン病治療の選択肢となるとしている。
新たなパーキンソン病治療の選択肢として期待
現在、ラサギリンメシル酸塩は単独投与、またレボドパとの併用投与が海外において認められており、国内でもレボドパ投与中のパーキンソン病患者を対象に臨床試験を実施、ラサギリンメシル酸塩の有効性と安全性が認められている。
パーキンソン病は、日本では16.3万人もの患者がいると推定されている神経変性疾患。その多くは60歳以上で発症しており、加齢と関係があると言われている。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170629_7782.html