米国アッヴィ社が年6月7日に発表
アッヴィ合同会社は、6月27日、開発中の経口選択的JAK1阻害薬「Upadacitinib(ABT-494)」が、関節リウマチに対する効果を検討する第3相試験において全ての主要評価項目および重要な副次評価項目を達成したと発表した。
この発表は、米国アッヴィ社が年6月7日に発表したプレスリリースを翻訳したもの。
JAK1を選択的に阻害するよう設計された経口薬
アッヴィ社は、世界で最も複雑かつ深刻な疾患に対する革新的な先進治療薬の開発に努めている、研究開発型のグローバルなバイオ医薬品企業。「自己免疫疾患」「オンコロジー」「ウイルス感染症」「ニューロサイエンス」の4つの主要治療領域において、治療を大きく向上させることをミッションに掲げている。
「Upadacitinib」は、関節リウマチの病態生理に重要な役割を果たすJAK1を選択的に阻害するよう設計された経口薬。アッヴィ社が発見し、現在も開発を行っている。同剤は現在、関節症性乾癬を対象とした第3相試験が進行中であり、またクローン病・潰瘍性大腸炎・アトピー性皮膚炎の治療薬としての研究も進められている。
詳細は学会およびピアレビュー論文で発表される
今回発表されたのは、「Upadacitinib」第3相SELECT-NEXT試験の主要な結果。同試験では、従来型合成DMARDでは十分な効果が認められなかった中等度から重度の関節リウマチ患者を対象として、同剤の有用性が検討された。
「Upadacitinib」は同試験において、15mgおよび30mgの両用量で全ての主要評価項目および重要な副次評価項目を、統計学的有意差をもって達成。結果の詳細は、今後開催される学会およびピアレビュー論文で発表される予定だという。
(画像はアッヴィの公式ホームページより)

Upadacitinibが第3相試験においてすべての主要評価項目および重要な副次評価項目を達成 - アッヴィ合同会社
http://www.abbvie.co.jp/