「ジャディアンス(R)」の臨床試験の実施を発表
日本べーリンガーインゲルハイム株式会社は6月20日、独べーリンガーインゲルハイムがイーライリリー・アンド・カンパニーと共同で「ジャディアンス(R)」の慢性腎臓病患者を対象とした臨床試験の実施を6月12日に発表したことを公表した。
「ジャディアンス(R)」は、1日1回の経口投与の2型糖尿病治療薬。欧州、米国を含む世界各国で承認されており、複数の国々で心血管死のリスク減少のデータが添付書に記載されている。
約5,000人の患者を登録する予定
慢性腎臓病は、世界の人口約10%~15%が罹患していると言われているが、治療の選択肢が少なく新たな治療薬に対するニーズは高い。
独べーリンガーインゲルハイムとイーライリリー・アンド・カンパニーは、2011年1月から糖尿病領域においてアライアンスを締結。
これまでの試験で、「ジャディアンス(R)」を標準治療薬と合わせて投与し、プラセボ群と比較して心血管死のリスクが38%も低下したことや、腎症の初回発現、悪化を評価した相対リスクがプラセボ群と比較して、39%低下したことから、慢性腎臓病治療薬として可能性があるとして、今回、約5,000人の患者を対象として試験を実施するとしている。
また、試験には2型糖尿病を合併している患者だけではなく、合併していない慢性腎臓病患者も登録する予定。
(画像は日本べーリンガーインゲルハイム株式会社HPより)

日本べーリンガーインゲルハイム株式会社 プレスリリース
https://www.boehringer-ingelheim.jp/