80年以上販売されている鎮痛剤
第一三共株式会社は、6月19日、がん疼痛治療剤「ナルラピド錠1mg」「同2mg」「同4mg」および「ナルサス錠2mg」「同6mg」「同12mg」「同24mg」を発売した。
両剤は、海外において80年以上販売されている、あへん系麻薬性鎮痛剤。「ナルラピド錠」は即放性製剤であり、「ナルサス錠」は1日1回投与型徐放性製剤。
がんと共に生きることをサポート
第一三共は、医療用麻薬製品のラインナップ拡充について、がん疼痛に苦しむ患者の痛みを和らげ、QOL上々に繋がると考える。そして、がんと共に生きることをサポートすることにも繋がるとしている。
日本において同社は、「ナルラピド錠」および「ナルサス錠」に加え、ヒドロモルフォン塩酸塩の注射剤についても申請を行っている。またオキシコドン塩酸塩についても、2017年3月より持続性がん疼痛治療剤「オキシコドン徐放錠『第一三共』」を販売。即放性製剤の上市も、現在準備しているという。
未承認薬・適応外薬の解消に取り組む
「ナルラピド錠」および「ナルサス錠」は、「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において検討され開発企業の募集が行われた薬剤。第一三共は2012年、開発実施を決定していた。開発に際しては、一般社団法人未承認薬等開発支援センターより助成を受けている。
第一三共は今後も、未承認薬・適応外薬の解消に取り組み、医療に貢献するとしている。
(画像は第一三共の公式ホームページより)

がん疼痛治療剤「ナルラピド錠」「ナルサス錠」新発売のお知らせ - 第一三共株式会社
http://www.daiichisankyo.co.jp/news/detail/006649.html