株式取得は、10月1日完了予定
ニプロ株式会社(以下、ニプロ)は6月12日のニュースリリースで、田辺製薬販売株式会社(以下、田辺製薬販売)の全株式取得に伴い、田辺製薬の社名を「ニプロESファーマ株式会社」に変更すると発表した。また、株式取得については10月1日完了予定としている。
新社名「ニプロESファーマ株式会社」のESは「Essential」と「Establish」の二つの意味を込めたものといい、ニプロは、長期収載品とジェネリック医薬品の両製剤を取り扱うニプログループの一員であるとの思いを込めた社名であると説明。
田辺製薬販売、GE事業の競争激化等でニプロ傘下へ
田辺製薬販売は、2008年に田辺三菱製薬株式会社(以下、田辺三菱製薬)のジェネリック医薬品事業を担う目的で100%子会社として設立。
しかし、政府のジェネリック医薬品使用促進策導入による競争の激化等事業環境の変化を踏まえて、ジェネリック事業の最適化が検討され、田辺三菱製薬は本年3月、田辺製薬販売の全株式をニプロに譲渡することを発表していた。
「タリオン AG」もニプロ製品へ移行
田辺製薬販売の子会社化により、ニプロは、ジェネリック薬品51成分、長期収載品26成分、オーソライズド・ジェネリック薬品1成分を取り扱い成分に加えることとなる。
ニプロは、ニプログループの一員としてニプロESファーマ株式会社をスタートさせることのメリットとして、取り扱い製品の拡充を短期間に進めることが可能になるとともに、オーソライズド・ジェネリック薬品である「タリオン AG」を自社製品として取り扱うことができるようになることなどをあげている。
(画像はニプロ株式会社 ホームページより)

ニプロ株式会社 ニュースリリース
http://www.nipro.co.jp/news/document/170612.pdf