固形製剤の製造を大阪工場から移管
武田薬品工業株式会社は、6月16日、同社が保有するドイツ・オラニエンブルク工場において、新たな製造施設を完成させたと発表した。
今回の新施設完成は、大阪工場における固形製剤の製造を移管するという同社の取り組みに伴うもの。
130年以上の歴史を有する工場
オラニエンブルク工場は、ドイツ国ブランデンブルク州オラニエンブルクに立地し、130年以上の歴史を有する工場。錠剤やカプセルといった固形製剤の専用工場として、武田薬品のグローバル生産ネットワークにおける重要な役割を担っている。
同工場は、消化性潰瘍治療剤「パントプラゾール」などの消化器系疾患治療剤、大うつ病治療剤「Trintellix」などの中枢神経系疾患治療剤、心血管疾患予防剤「Magnyl」などの循環器系疾患治療剤をはじめとして、多数の医薬品を製造。世界100ヶ国以上に向けて供給している。
2017年末からの稼動開始を予定
武田薬品は2014年、グローバルな生産体制の最適化に向けた取り組みとして、大阪工場における固形製剤製造の移管を決定。本国山口県の光工場およびオラニエンブルク工場への移管を発表していた。
今回の生産能力拡大に伴い同社は、成長著しい新興国市場などにおける医薬品の需要増加へ対応が可能になるという。オラニエンブルク工場の新製造施設は、2017年末からの稼動開始が予定されている。
(画像は写真素材足成より)

ドイツ オラニエンブルク工場における新たな製造施設の完成について - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170616_7774.html