EAファーマと間で締結していた契約
ゼリア新薬工業株式会社は、6月16日、EAファーマ株式会社と間で締結していた新規プロトンポンプ阻害剤「E3710」に関するライセンス契約を、終了すると発表した。
ゼリア新薬は2014年8月、エーザイ株式会社との間で「E3710」の日本における独占的開発権・共同販促権・非独占的製造権に関する契約を締結。2016年4月には、EAファーマがエーザイより契約上の地位を継承していた。
既存のプロトンポンプ阻害剤より作用が強力
「E3710」は、「パリエット」の後継品とするべくエーザイが創出した、新規のプロトンポンプ阻害剤。
同剤は、既存のプロトンポンプ阻害剤と比較して作用が強力であり、長時間の持続性も示す。既存のプロトンポンプ阻害剤では効果不十分の患者にも対応できるベスト・イン・クラスのプロトンポンプ阻害となることが期待されている。
エーザイとゼリア新薬の間で締結された同剤のライセンス契約は、ゼリア新薬の消化器パイプラインの充実およびエーザイの化合物の価値最大化をはかるべく、締結されていた。
日本における権利をEAファーマに返却
ゼリア新薬は、逆流性食道炎を対象として「E3710」の第2相臨床試験を実施していた。しかし、開発計画を再検討した結果として、同剤の開発中止を決定したという。
今回の契約の終了によりゼリア新薬は、「E3710」に関する日本における独占的開発権・共同販促権・非独占的製造権を、EAファーマに対して返却する。
(画像はゼリア新薬の公式ホームページより)

EAファーマ株式会社との新規プロトンポンプ阻害剤に関するライセンス契約の終了のお知らせ - ゼリア新薬工業株式会社
http://www.zeria.co.jp/image/upimg/mv14975970721.pdf