効率的・効果的に診断などを行うゲノム医療
シスメックス株式会社と株式会社理研ジェネシス、そして三井情報株式会社の3社は、6月5日、ゲノム医療における協業推進に向けた包括提携契約を締結したと発表した。
ゲノム医療は、次世代シーケンサーなどを用いて個々人のゲノム情報を調べ、効率的・効果的にがんなどの病気の診断・治療・予防などを行うもの。
NCCにSCI-Labを設置したシスメックス
シスメックスは、国立がん研究センター(NCC)中央病院内にクリニカルシーケンスラボ「Sysmex Cancer Innovation Laboratory(SCI-Lab)」を設置し、ゲノム医療の研究を実施してきた経緯を持つ。
この研究では、次世代シーケンサーに加えて、NCCが開発した遺伝子診断パネル、NCCと三井情報が共同開発した解析プログラムから構成される「がん関連遺伝子パネル検査システム」を利用。検体の網羅的な遺伝子解析を行い、治療方針の決定や投薬の判断などへ活用してきたという。
「がん関連遺伝子パネル検査システム」を開発
今回締結された包括提携契約の下で3社は、「がん関連遺伝子パネル検査システム」の開発に取り組む。同システムは2017年2月、体外診断用医薬品の先駆け審査指定制度としては初の対象品目指定を、厚生労働省より受けている。
また、シスメックスの子会社である理研ジェネシスは、新たながんクリニカルシーケンス検査受託サービスを、三井情報と共同で開始するとしている。
(画像はシスメックス株式会社の公式ホームページより)

ゲノム医療における協業推進に向けた包括提携契約の締結について - シスメックス株式会社
http://www.sysmex.co.jp/corporate/news/2017/170605.html