6月1日~6月5日に開催
塩野義製薬株式会社は2017年6月2日のニュースリリースで、創製し開発を進めている新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬cefiderocolの非臨床試験の良好な結果を米国ニューオリンズで開催中の第117回米国微生物学会議(ASM 2017)で発表すると伝えた。
ASMにおいては、「感染症患者から分離されたグラム陰性菌に対するcefiderocolの強力な抗菌活性」など、cefiderocolに関する合計4つの試験結果の発表を予定している。
グラム陰性菌に対する有効な治療薬の可能性
既存の抗菌薬が効かない薬剤耐性菌は、特に多くの抗菌薬に耐性を持つ場合に「スーパーバグ」と呼ばれ、人類の健康にとって世界的な脅威となっており、米国においては年間で少なくとも200万人が罹患し、2万3,000人が死亡しているため、新たな抗菌薬の必要性が高まっている。
今回の試験結果で、cefiderocolが、世界保健機関(WHO)が優先度最高位の「CRITICAL」に指定している緑膿菌、アシネトバクター・バウマニ及び腸内細菌科細菌の3種の細菌を含むグラム陰性菌に対する有効な治療薬となる可能性が強く示唆されている。
塩野義製薬は感染症領域を重点領域の一つと位置づけ、世界を人類の脅威となる感染症の脅威から守るため感染症治療薬の創製に注力し、これからも人々の健康を守るために必要な感染症の治療薬を世界中の患者にいち早く届けていくと述べている。
(画像は塩野義製薬株式会社のサイトより)

塩野義製薬株式会社ニュースリリース
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