欧州医薬品庁(EMA)と米国食品医薬品局(FDA)に承認申請
塩野義製薬は2017年6月2日のニュースリリースで、塩野義製薬ら3社が資本参加している英国のViiV Healthcare Ltd.(ViiV社)が、ドルテグラビルとリルピビリンを含む2剤配合錠を抗HIV治療の維持療法として、欧州医薬品庁(EMA)と米国食品医薬品局(FDA)に承認申請を実施したと発表した。
現在のHIV療法では3剤以上の抗HIV薬の併用が求められており、2剤療法としてのドルテグラビルとリルピビリン使用はまだ研究段階であり承認されたことがないため、今回の承認申請が認められた場合、世界初の2剤によるHIV療法が誕生する。
ドルテグラビル関連化合物の価値を最大化
承認申請は、3剤または4剤の抗HIV治療によりウイルス抑制を確認した1,000例以上のHIV感染者を2剤維持療法に変更するSWORD試験の良好な結果に基づいたもの。
ViiV社は、塩野義製薬、GlaxoSmithKline plc.及びPfizer Inc.の3社が資本参加している会社で、HIV感染症を治療及び予防する潜在的な新薬の開発だけでなく、伝統的なHIV治療に新しい治療法を開発することに挑戦し続けている。
塩野義製薬はViiV社の株主として、世界中のHIV患者に新たな治療選択肢が提供されることに期待し、今後も抗HIV治療におけるドルテグラビル関連化合物の価値最大化に貢献していくと述べている。
(画像はViiV社のサイトより)

塩野義製薬株式会社ニュースリリース
http://www.shionogi.co.jp/company/news/ViiV社プレスリリース
https://www.viivhealthcare.com/塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/