2017年1月に薬事承認を取得、2月に保険適用
東レ・メディカル株式会社は、5月26日、血管内血栓異物除去用留置カテーテル「ニューハウスプロテクトSE」を発売すると発表した。
同カテーテルは、2017年1月に薬事承認を取得し、同年2月に「血管内血栓異物除去用留置カテーテル」として保険適用されたもの。
バスケットフィルター付きのカテーテル
「ニューハウスプロテクトSE」 は、総腸骨静脈などに浮遊する血栓を捕捉または除去する目的で血管内に一時留置する、バスケットフィルター付きのカテーテル。
下肢や下腿の静脈に形成された血栓は、肺に詰まった場合、呼吸困難・胸痛・心臓停止を引き起こすことがあり、肺血栓塞栓症と呼ばれる重篤な病気を誘発する。
この肺血栓塞栓症の発症を防ぐため、「ニューハウスプロテクトSE」 は骨盤領域の静脈などに浮遊する血栓をバスケットフィルター部分で捕捉。カテーテルから血栓溶解薬等を注入することにより、捕捉した血栓を溶解する。
形状記憶合金を採用、安定性を向上
東レ・メディカルはこれまで血管内血栓異物除去用留置カテーテルとして、「ニューハウスプロテクト 」を販売してきた。後継品となる「ニューハウスプロテクトSE」では、臨床医の要望を踏まえて、バスケットフィルター部分に形状記憶合金を採用。形状安定性を向上させている。
同社は今後も、静脈血栓の予防と治療において、良質で高度な医療をサポートしていくとしている。
(画像は東レ・メディカルの公式ホームページより)

「ニューハウスプロテクトSE」の発売開始について - 東レ・メディカル株式会社
http://www.toray-medical.com/