ホルモン療法未治療転移性前立腺がんを適応に
ヤンセンファーマ株式会社は、5月26日、前立腺がん治療剤「ザイティガ」について適応追加申請を厚生労働省に行ったと発表した。
この申請は、ホルモン療法未治療転移性前立腺がんを適応とするもの。
着実に増加し続けている前立腺がん
前立腺がんは、世界の男性人口において罹患率が2番目に多いがんであり、人口全体では4番目に多い疾患。
アジアにおける同疾患の発生率は、西欧諸国よりは低いものの着実に増加し続けており、死亡率は全体的に高まっている。日本における患者数は、2010年の64934人から2011年には78728人へ増加。2016年のがん罹患数予測においては、前立腺がんが第1位となった。
「ザイティガ」は、アンドロゲン合成酵素であるCYP17を選択的に阻害することで、抗腫瘍効果を示すCYP17阻害剤。前立腺がんにとって重要な精巣・副腎・腫瘍組織自体という3つのアンドロゲン分泌源全てにおいて、アンドロゲンの産生を阻害する作用を持つ唯一の承認薬となっている。
臨床的なベネフィットをもたらすもの
転移性前立腺がんの治療においては、アンドロゲン除去療法と抗アンドロゲン剤の併用療法である複合アンドロゲン遮断療法が広く用いられてきた。ハイリスクの予後因子を有する同疾患患者にとって、新たな治療選択肢の登場は臨床的なベネフィットをもたらすものであると、同社はしている。
ヤンセンファーマは、「ザイティガ」により、患者に対する一層の貢献を目指すとしている。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

「ザイティガ」 ホルモン療法未治療転移性前立腺がんの適応追加を申請 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20170526