FDAが承認した初の巨細胞性動脈炎治療薬
中外製薬株式会社は、5月23日、「Actemra/RoActemra」が巨細胞性動脈炎の治療に対する承認を、FDAより取得したと発表した。
この発表は、ホフマン・ラ・ロシュ社が同日に発表したプレス・リリースの一部を翻訳したもの。同剤は、FDAにより承認された初の巨細胞性動脈炎治療薬となった。
欧米に患者数が多い巨細胞性動脈炎
血管炎は、炎症を起こす血管サイズにより大型・中型・小型の3つの血管炎に分類される。巨細胞性動脈炎は、大型血管炎に属する自己免疫疾患のひとつ。
同疾患では、側頭動脈を中心として、主に大動脈およびその分枝において、肉芽腫性の血管炎が起こる。初発症状として多く認められるのは、頭部の疼痛や発熱などの全身症状、視力障害など。欧米に患者数が多く、50歳以上の女性において好発すると言われている。
統計学的に有意な持続的寛解を達成
「Actemra/RoActemra」が取得した今回の承認は、巨細胞性動脈炎患者において同剤を評価した第3相臨床試験の結果に基づくもの。同試験において同剤は、統計学的に有意な持続的寛解を達成した。
なお日本において同剤は、2016年11月、大型血管炎に対する効能・効果追加の承認が厚生労働省に申請されている。
(画像は中外製薬の公式ホームページより)

Actemra/RoActemra、巨細胞性動脈炎に対してFDAより承認を取得 - 中外製薬株式会社
https://www.chugai-pharm.co.jp/