中国でも知的財産権を強化
ラクオリア創薬株式会社は、5月16日、同社が創出した選択的ナトリウムチャネル遮断薬の物質特許のうちのひとつであるアミド誘導体が、中国において特許査定を受けたと発表した。
今回特許査定を受けたアミド誘導体は、同社の新しいシリーズの誘導体。中国においても、同社の知的財産権が強化されることとなった。
ニーズの高い医薬品を新たに生み出す
ラクオリア創薬は、2008年7月に事業を開始した、研究開発型の創薬企業。最先端の科学技術を活用して、医療分野においてニーズの高い医薬品を新たに生み出すべく、事業を展開している。
同社は、独自のオープン・コラボレーションから革新的な新薬の種となる開発化合物を創出。真に価値ある新たな治療薬を患者へ届けるために、製薬企業などへのライセンスアウトも行っている。
また同社は、イオンチャネルを標的とする「痛み」と「消化管疾患」の領域にフォーカスした研究開発体制を構築。創薬研究をさらに加速すべく、アカデミアとのコラボレーションも積極的に活用している。
痛みに対する治療薬として期待されている
ナトリウムチャネルは、現在までに9種類の存在が報告されており、ふぐ毒で知られる「テトロドトキシン(TTX)」に対する感受性により「TTX-S」と「TTX-R」に分類される。「TTX-S」に分類されるチャネルの遮断薬は、痛みに対する治療薬として期待されている。
同社は今後も、治療用途を有するイオンチャネル創薬を進め、知的財産のポートフォリオの強化・充実に努めるとしている。
(画像はラクオリア創薬の公式ホームページより)

選択的ナトリウムチャネル遮断薬(アミド誘導体)の中国における特許査定のお知らせ -ラクオリア創薬株式会社
http://www.raqualia.co.jp/