「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」の適応で
ファイザー株式会社(以下、ファイザー)は5月18日、抗悪性腫瘍剤/チロシンキナーゼ阻害剤「ザーコリカプセル200mg/250mg」(以下「ザーコリ」)について、新たに「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌(以下、非小細胞肺癌を「NSCLC」と略記)」の適応症で追加承認を取得したと発表した。
「ROS1融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発NSCLC」の治療薬としての承認は日本初となり、同疾患に対して「ザーコリ」は、希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)に指定されている。
希少肺癌の患者に「ザーコリ」のベネフィットを
今回の承認取得にあたり、ファイザー 取締役 執行役員 オンコロジー部門長の中村 誠氏は次のようにコメントした。
NSCLC全体から見た割合として、ROS1融合遺伝子陽性NSCLCは1%程度、また、「ザーコリ」の最初の適応症であるALK融合遺伝子陽性NSCLCは3~5%とされている。ともに治療選択肢が非常に限られる疾患であるこれら希少肺癌の患者に、1日も早く「ザーコリ」のベネフィットを届けられるよう、遺伝子検査や診断に基づく治療の重要性の啓発や、適正使用情報の提供に引き続き努めていく。
なお、同社は「ザーコリ」について、メルクセローノ株式会社と2015年6月よりコ・プロモーションを行っている。
(画像はファイザー株式会社 ホームページより)

ファイザー株式会社 ニュースリリース
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