新規関節リウマチ治療薬として期待されている
カルナバイオサイエンス株式会社は、5月17日、同社が創出したBTK阻害薬について、日本国特許庁より特許査定通知を受領したと発表した。
BTK阻害薬は、新規関節リウマチ治療薬として期待されている薬剤。同社は今回の特許査定通知を、本年5月16日付けで受領している。
高選択的キナーゼ阻害薬の創出を目指す
カルナバイオサイエンスは、創薬支援事業と創薬事業を手がける企業。創薬支援事業としてはキナーゼタンパク質の製造・販売やプロファイリング・スクリーニング受託サービス、創薬事業では自社キナーゼコア技術を活用した医療用医薬品の研究開発を行っている。
創薬事業において同社は、スクリーニングの成功確率を最大化するよう、キナーゼに特化した化合物群および多様性を重視した化合物群を組み合わせた独自の化合物ライブラリを保有。有効性が高くて安全な高選択的キナーゼ阻害薬の創出を目指している。
既存薬と全く異なる作用機序
関節リウマチなどの自己免疫疾患は、自己の組織に対する異常な免疫応答によって引き起こされる炎症が原因と考えられている。BTK阻害薬は、この炎症の過程で活性化されるマクロファージやB細胞のシグナル伝達を、直接阻害する。この作用機序は、既存薬と全く異なるもの。
カルナバイオサイエンスは今後も、知的財産戦略上において重要な特許取得に積極的に取り組むとしている。
(画像はカルナバイオサイエンスの公式ホームページより)

BTK阻害薬に係る特許庁(日本)からの特許査定通知受領のお知らせ - カルナバイオサイエンス株式会社
https://www.carnabio.com/output/irlibrary/473_ja.pdf