4月28日に業務提携契約を締結
富士フイルム株式会社は、5月10日、再生医療ベンチャーのレグセル社との間で、再生医療製品の開発支援を行う業務提携契約を締結したと発表した。
同契約は、4月28日に締結されたもの。富士フイルムはレグセル社に対する出資も決定しており、契約締結は出資決定と同時に発表されている。
新たな医療技術の実用化を目指すレグセル社
レグセル社は、2016年1月、株式会社iPSポータルが手がける大学発ベンチャー支援活動の一環として京都市において設立された、再生医療ベンチャー企業。同社は、免疫学で世界をリードする坂口志文教授および河本宏教授より、高品質なT細胞を増殖・作製する技術を導入。免疫細胞を活用した、新たな医療技術の実用化を目指している。
T細胞を用いた免疫細胞治療は、副作用が少なく、高い効果も期待されている。そのため近年は、研究開発が活発化。特に制御性T細胞を用いた治療は、自己免疫疾患や生体移植時の免疫拒絶に対する新たな解決策となり得るとされている。
再生医療分野の研究開発をさらに推進
富士フイルムは、iPS細胞の開発・製造を手がける米国子会社CDI社を通じて、iPS細胞を用いた細胞治療の研究開発を推進。また今年1月には、再生医療製品の研究開発を加速すべく、オーストラリアの再生医療ベンチャーであるCynata社にも出資している。
富士フイルムは今後も、再生医療分野の研究開発をさらに推進し、再生医療の産業化に貢献するとしている。
(画像は富士フイルムの公式ホームページより)

再生医療ベンチャーのレグセル社へ出資 再生医療製品の開発支援を行う業務提携契約も締結 - 富士フイルム株式会社
http://www.fujifilm.co.jp/