社内承認後、開発中止の予定
アステラス製薬株式会社は2017年5月11日のニュースリリースで、開発中の上皮成長因子受容体(EGFR)変異選択的チロシンキナーゼ阻害剤ナコチニブの第3相試験(SOLAR試験)におけるナコチニブの投与中止を決定したことを発表した。
アステラス製薬は、本試験の独立データモニタリング委員会からの勧告を受け、臨床試験での患者組み入れを自主的に中止するとともに、治験責任医師にナコチニブの投与を中止するよう案内しているとし、さらに、社内承認プロセスを経た後、ナコチニブの非小細胞肺がんを対象とした開発を中止する予定となっているとした。
投与中の被験者は担当医師と相談
アステラス製薬のスティーブン・ベナー氏は、ナコチニブの非小細胞肺がんでの開発中止については大変残念に思うことと、非小細胞肺がん患者に新たな治療選択肢を提供するため、SOLAR試験をはじめとするナコチニブの試験に尽力した患者と医師に感謝する旨をコメントしている。
現在、ナコチニブの臨床試験において、新規での患者組み入れは実施しておらず、また、ナコチニブを投与中のすべての被験者は、担当医師と相談の上で今後の治療方針を決定していくことになる。
(画像はアステラス製薬株式会社のサイトより)

アステラス製薬株式会社ニュースリリース
https://www.astellas.com/アステラス製薬株式会社
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