ブレクスピプラゾール、効能追加の臨床試験結果速報を発表
大塚ホールディングス株式会社は5月2日、子会社である大塚製薬株式会社(以下、大塚製薬)が開発中の抗精神病薬「ブレクスピプラゾール」の第3相臨床試験の速報を発表したことを公表した。
ブレクスピプラゾールは、大塚製薬がルンドベック社と共同開発、共同販売している新規化合物。
2015年7月に米国で、成人の大うつ病の補助療法と統合失調症を適応として「REXULTI」として販売されている。
プラセボ群と比較して有意に改善
今回発表された第3相臨床試験は、アルツハイマー型認知症に伴う行動障害(アジテーション)について実施。
約700名の患者を対象として、ブレクスピプラゾールを1日1mg投与群、ブレクスピプラゾールを1日2mg投与群、またプラセボ投与群と比較するプラセボ対照試験と、ブレクスピプラゾールを1日に0.5~2mgを変容投与場合とプラセボ投与群を比較する試験の2つだ。
有効性と安全性、また忍容性を投与後12週間目の時点で評価したところ、両試験共にプラセボ群と比較して、アジテーション症状が改善したことが認められたという。
また忍容性については、すでに承認されている大うつ病の補助療法と統合失調症と同程度だとしている。
今後、大塚製薬とルンドベック社はこの結果を基に米国と欧州でのブレクスピプラゾールの効能追加について、協議していく予定。
(画像は大塚製薬株式会社HPより)

大塚製薬株式会社 ニュースリリース
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