ALK陽性転移性非小細胞肺がんを適応として
武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)は5月1日、分子標的がん治療薬「ALUNBRIG」が米国食品医薬品局(FDA)から、ALK陽性転移性非小細胞肺がんを適応として販売許可を取得したことを発表した。
米国がん協会によれば、非小細胞肺がんは最も一般的な肺がんとされ、米国では実に新規肺がん症例の85%を占めるという。
また、ALKの染色体転座は非小細胞肺がんにおいて重要な進行遺伝子であり、ALK阻害剤でのファーストライン治療を受けたALK陽性転移性非小細胞肺がん患者の多くに脳転移の可能性があることがわかっている。
脳転移がある患者に高い効果が示される
今回の販売は、ファーストライン治療で、ALK阻害剤クリゾチニブの投与中に進行、またクリゾチニブ抵抗性のALK陽性転移性に対して許可。
「ALUNBRIG」の有効性と安全性を確かめる第2相臨床試験では、クリゾチニブ投与後に「ALUNBRIG」を1日1回90mg投与を1週間続けた後、「ALUNBRIG」を1日1回180mg投与。その結果、非常に有効であると評価された。
また、最も注目すべき点としては、脳転移がある患者に効果が顕著に表れたことが上げられている。
武田薬品は、現在、ALK阻害剤未治療の局所進行、また転移性ALK陽性転移性非小細胞肺がんを対象とした第3相臨床試験を実施中だ。
(画像は武田薬品工業株式会社HPより)

武田薬品工業株式会社 ニュースリリース
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