欧州での新たな治療選択肢としてまた一歩近づく
サノフィとRegeneron社は2017年4月24日、IL-6受容体を標的とする開発中のヒトモノクローナル抗体薬であるsarilumabについて、欧州医薬品庁の医薬品委員会が、中等度から重度の活動性関節リウマチの成人患者に対する治療薬として承認を勧告する肯定的見解を示したと発表した。
医薬品委員会は、sarilumabを中等度から重度の活動性関節リウマチがみられ、1剤以上の抗リウマチ薬で十分な効果が得られない患者、または不耐の成人患者に対して、メトトレキサートと併用する治療薬として用いることを推奨した。
数カ月以内に最終決定の見込み
医薬品委員会の見解は、Global SARIL-RA第3相臨床試験プログラムの7試験(SARIL-RA-MOBILITY試験、SARIL-RA-TARGET試験、SARIL-RA-MONARCH試験を含む)の結果に基づいて出されたものであり、欧州委員会は、sarilumabの欧州連合における医薬品販売承認申請について、今後数カ月以内に最終決定する見込みとしている。
痛みを伴う消耗性疾患の関節リウマチの患者数は欧州では数百万人にのぼり、サノフィはグローバルヘルスケアリーダーとして、診断と治療が難しいことが多いとされるこの疾患に対するスペシャルティ医薬品の開発に取り組み、患者やその家族に希望を届けていくとしている。
なお、日本においてもsarilumabの製造販売承認申請を行っている。
(画像はサノフィ株式会社のサイトより)

サノフィ株式会社ニュースリリース
http://www.sanofi.co.jp/サノフィ株式会社
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