米国医学雑誌『Stroke』において論文発表
アンジェスMG株式会社は、4月28日、同社の寄付講座である東京大学の研究グループが、著名な米国医学雑誌『Stroke』において論文発表を行ったと発表した。
この論文は、高血圧DNAワクチンが虚血性脳梗塞(脳卒中)にも有効であることを示唆するもの。
「22世紀医療センター」内に寄付講座を開設
アンジェスMGは、東京大学医学部附属病院に設置されている「22世紀医療センター」内において、遺伝子医薬の開発およびその臨床研究を推進する寄付講座を開設している。
今回『Stroke』誌にて表された論文は、同寄付講座・先端臨床医学開発講座の若山幸示特任助教のもとで実施された研究についてのもの。
この研究では、血圧を上昇させる作用を持つアンジオテンシン2に対するペプチドワクチンを投与したラットに、脳梗塞を発症させた。すると、ワクチン投与により産生されたアンジオテンシン2抗体の働きにより、脳虚血状態において抗酸化効果を通して脳神経が保護されたという。
アンジオテンシン2に対する抗体
アンジェスMGは、アンジオテンシン2に対する抗体を体内で作り出し、その働きを抑えることで高血圧を治療する高血圧DNAワクチンの開発を進めている。
同社は今回発表された論文について、アンジオテンシン2ペプチドワクチンが高血圧や心筋梗塞による心機能障害に加え、虚血性脳梗塞の治療にも有効であることを示唆するものとしている。
(画像はアンジェスMGの公式ホームページより)

高血圧DNAワクチンが虚血性脳梗塞(脳卒中)にも有効であることを示唆 - アンジェスMG株式会社
http://www.anges-mg.com/pdf.php?pdf=100961.pdf