テイカ製薬と共に開発を進めていた
キッセイ薬品工業株式会社は、4月24日、シェーグレン症候群に伴うドライアイの治療薬「KCT-0809」について、開発中止を決定したと発表した。
同剤についてキッセイ薬品は、有効成分「オザグレル」の用途特許を保有するテイカ製薬株式会社と共に、開発を進めていた。
有効性が明確には見い出されなかった
シェーグレン症候群は、唾液や涙を作り出す唾液腺や涙腺などの外分泌腺において、慢性的な炎症が発生する疾患。免疫システムが異常をきたし、自身の正常な組織を攻撃してしまう自己免疫疾患のひとつとされる。唾液腺や涙腺の働きが低下し、ドライマウスやドライアイといった乾燥症状が現れる。
「KCT-0809」は、日本での第3相臨床試験結果において、キッセイ薬品とテイカ製薬が期待していた有効性が明確には見い出されなかった。両社は、同剤の今後の開発方針について慎重に検討し、開発を中止することを決定したという。
新薬開発に注力し続けているキッセイ薬品
キッセイ薬品は、1946年に松本市において設立されて以来、新薬開発に注力し続けている企業。同社は、創薬研究開発型企業であることを自負し、オリジナリティの高い医薬品を提供することで得られた収益を、研究開発へ投資。次世代の新薬創製に挑戦している。
(画像はキッセイ薬品の公式ホームページより)

KCT-0809 の開発中止について - キッセイ薬品工業株式会社
http://www.kissei.co.jp/