国際肝臓学会議2017において公表
ギリアド・サイエンシズ株式会社は、4月27日、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の発症機序と治療に関するデータを、国際肝臓学会議2017において公表したと発表した。
この発表は、米国ギリアド・サイエンシズ社が現地時間4月20日に発表した英文リリースを翻訳したもの。国際肝臓学会議2017は、アムステルダムにて開催されている。
生存期間の中央値が約5年のNASH
NASHは、慢性肝疾患の一種。肝臓内に脂肪が沈着した状態である脂肪肝が、炎症を引き起こし、線維化の進行や肝硬変に至る。線維化ステージがF4のNASH患者は、その生存期間の中央値が約5年とされている。
ギリアドは、肝線維化が進行したNASHの治療薬として開発中の新規化合物のパイプラインを充実させつつある。開発が進められている化合物は、「selonsertib」「GS-9674」「GS-0976」など。現在は、NASHに関連する各種病態に対する単剤療法と併用療法が、計画中または実施中の第2相試験と第3相試験において検討されている。
治療選択肢に対する差し迫ったニーズがある
国際肝臓学会議2017においてギリアドは、NASHの病勢進行の主たる決定因子が線維化であることを示すデータを、同学会のオープニングセッションにて発表。また、現在開発中の新規化合物についても、単独または併用でのデータを発表したという。
同社は、線維化や肝硬変が進行したNASH患者は、その治療選択肢に対する差し迫ったニーズがあるとして、今後も臨床開発を行うとしている。
(画像はギリアド・サイエンシズの公式ホームページより)

国際肝臓学会議2017にて非アルコール性脂肪肝炎(NASH)における臨床・前臨床データを発表 - ギリアド・サイエンシズ株式会社
http://www.gilead.co.jp/