アジュバント添加サブユニットワクチン
ジャパンワクチン株式会社は、4月18日、新規の帯状疱疹ワクチンの製造販売承認申請を同日付で行ったと発表した。
同剤は、生ワクチンではないアジュバント添加サブユニットワクチン。帯状疱疹およびその合併症の予防を目的として、英国グラクソ・スミスクライン社が開発した。
水痘ウイルスが再活性化することにより発症
帯状疱疹は、痛みと痒みを伴う発疹が身体の片側に発現する疾患。この発疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスなど潜伏していた水痘ウイルスが再活性化することにより、発症するもの。
多くの国では、成人の実に9割以上が小児期において水痘に感染している。そのため、加齢に伴う免疫システムの機能低下などにより、50歳以上における帯状疱疹のリスクは急激に高まる。
帯状疱疹の最も一般的な合併症は、帯状疱疹後神経痛。他にも、重度の障害につながる可能性のある眼科疾患や、神経性疾患、また皮膚疾患なども挙げられる。
全ての人々に疾病予防ワクチンを提供
ジャパンワクチンが今回行った同剤の製造販売承認申請は、有効性および安全性を評価した第3相臨床試験プログラムに基づくもの。同プログラムにおいて同剤は、帯状疱疹発症の減少、そして帯状疱疹後神経痛発症の減少を示した。
同社は今後も、日本の全ての人々に疾病予防ワクチンを提供すべく、尽力するとしている。
(画像はジャパンワクチンの公式ホームページより)

新規帯状疱疹ワクチンに関する製造販売承認申請のお知らせ - ジャパンワクチン株式会社
http://japanvaccine.co.jp/news/pdf/20170418.pdf