オーストリアのウィーンで開催される学会
塩野義製薬株式会社は、4月18日、新規注射用シデロフォアセファロスポリン抗菌薬「cefiderocol」などの試験結果について、学会発表を行うと発表した。
この発表が行われるのは、オーストリアのウィーンで開催される「第27回欧州臨床微生物学感染症学会議(ECCMID)」。
菌体内へ効率的に侵入する「cefiderocol」
シデロフォアは、細菌が産生する鉄と結合する物質。細菌の成長や増殖に不可欠な鉄を、菌体内に取り込む機構において、重要な役割を担う。
「cefiderocol」は、そのシデロフォア構造を分子内に有する、セファロスポリン系抗菌薬。鉄と結合した同剤は、細菌の鉄取り込み機構を利用して、菌体内へ効率的に侵入。抗菌効果を発揮する。
臨床試験および非臨床試験結果を発表
「ECCMID」は、オーストリアのウィーンにて4月22日から25日まで開催される学会。同学会において塩野義製薬は、「cefiderocol」と、そして新規キャップ依存性エンドヌクレアーゼ阻害剤「S-033188」の、臨床試験および非臨床試験結果を発表する。
同社は、「常に人々の健康を守るために必要な最もよい薬を提供する」という目的を「基本方針」の冒頭に掲げる。この「基本方針」を具現化すべく、今後も患者や医師に貢献するとしている。
(画像は塩野義製薬の公式ホームページより)

CefiderocolおよびS-033188の臨床および非臨床試験結果の学会発表について - 塩野義製薬株式会社
http://www.shionogi.co.jp/