IL-23モノクローナル抗体製剤「グセルクマブ」
ヤンセンファーマ株式会社は、4月20日、ヒト型抗インターロイキン(IL)-23モノクローナル抗体製剤「グセルクマブ」の製造販売承認を申請したと発表した。
この申請は、既存治療では効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症を適応として行われたもの。
慢性の自己免疫性炎症性疾患である乾癬
乾癬は、皮膚細胞の異常増殖をきたす、慢性の自己免疫性炎症性疾患。隆起した炎症性の赤みを帯びた皮疹や、銀白色の細かいかさぶたに覆われたような鱗屑が、特徴となる。一部の患者では、関節の腫れや痛みを誘発する場合もある。
「グセルクマブ」は、IL-23を標的とする新規作用機序を持つ、ヒトモノクローナル抗体。現在は、中等症から重症の尋常性乾癬に罹患した成人患者のための皮下投与製剤として、米国および欧州にて規制当局による承認審査が行われている。
乾癬の新たな治療薬として提供する
海外で行われた第3相臨床試験において「グセルクマブ」は、乾癬に対する有効性と安全性が確認されている。日本においても乾癬患者を対象とする第3相臨床試験が実施され、その結果に基づいて今回の申請は行われた。
ヤンセンファーマは、乾癬の新たな治療薬として同剤を提供することにより、患者のQOL向上に尽力するとしている。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

ヒト型抗IL-23モノクローナル抗体製剤「グセルクマブ」の 製造販売承認を申請 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20170420